PER-ADRA試着試登会@KNOT
2018年6月15日から17日の3日間で、話題の日本発「K-01 JAPAN-LINE」の試着試登会を開催しましたので、簡単なレビューをさせていただきます。
3日間の試登で、約80人の方に実際に履いて、登っていただきました。
名古屋近隣だけの方だけでなく、クルマで2時間以上を掛けてお越しいただいた方もいらっしゃり、日本発のクライミングシューズの話題性、期待性が非常に高いと感じた試登会でした。
今回、受注生産モデル(日本製)での試登会でしたが、量産モデルの「K-01 BASIC-LINE」と同じラスト・性能ですので、ご購入の際にはご参考になったかと思います。
なお、KNOTでは、量産モデル(べトナム製)を販売します。カラーは、ブラック・レッド・ブルーです。
▽ファーストインプレッション
・「軽い」
・「足入れが良い」
・「柔らかい」
・「ダイレクトな足裏感覚」
感じとしては、スリッパタイプの軽量さに加え、足入れがよく、スメアリング・エッジングがしっかりと効く感じです。
▽サイズ感
・EU表記なので、わかりづらいですが、スポルティバと同じサイズ感です。
・ファイブテンを使用している私は、US9でEU41が適正でした。※靴下履きでの比較です。
▽デザイン
・非常に好評でした。フルオーダー可能な約200パターンは、どれもカッコイイです。
・量産モデルは、3色展開ですが、どのカラーを選ばれても、いい感じです。
▽フリクション
・Vibram XS GRIP2を採用していますので、安心して使用できます。
・当然ながら、STEALTHの粘りとは異なっていますので、この辺りは好みが別れるかと思います。
▽ヒール
・日本人の足型に合わせて作っていますので、かかとが小さい方には、ぴったりです。他メーカーのレディースモデルを使用されている方には、大好評でした。
・クライミング経験の長い方、欧米シューズを長年使用されている方からには「ヒールカップが浅く、柔らかいシューズなので、不安感がある」との事でした。足入れが非常にいいので、小さいサイズで攻める事も可能ですが、サイズダウンに伴い、ヒールカップも浅くなってしまうので、適正サイズで履かれるのがオススメです。
▽エッジング
・シューズ先端は、しっかりとしたシャンクが入っているため、細いジブスにも立ち込み可能ですが、あくまで人工壁なので、花崗岩等の細かい結晶に耐えれるかは、これから、試してみたいと思います。
▽スカルパ・ドラゴとの比較
・ターンイン、ダウントゥがドラゴよりもマイルドなので、長時間、履いてもストレスがありません。
・2足とも2ピース構造ですが、ドラゴには厚めセンターラバーが入っていますので、ドラゴの方が剛性があり、しっかりとした感じです。
▽改善点
・センターソールから、ヒールカップの剛性を高めて欲しいです。ただ、軽量化を犠牲にする必要があるかもしれません。
・体重が軽い女性に好評でしたが、サイズ展開がEU36からのは、非常に残念。EU34からの展開があるとユース世代には、足への負担が少ないので、最適かも。
▽総評
・先端のトゥがしっかりしていて、足入れいいので、中上級者には、アップシューズとしておすすめです。
・クライミングを始めたばかりの方、ユース世代には圧迫感が少ないので、ダウントゥ&ターンインモデルが気になる方にはおすすめです。
・シューズの拘束力が低いので、足でしっかり登りたい方、ソフトシューズが好きな方には、おすすめです。
・長時間、履いていても疲れませんので、リードクライミング、マルチピッチにもおすすめできます。
・スメアリング、描き込みが優れていますので、スピードクライミングには、No.1シューズかもしれません。ぜひ、試してみたいです!
KNOTには、「BASIC-LINE」のブラックが入荷予定です。試登会にはご来店できなかった方、店頭でぜひ、お試しくださいね。