東海スポーツクライミングコンペ@ぴなくる2栄店
4月21日(日)クライミングジム・ぴなくる2栄店さんで開催されました「東海スポーツクライミングコンペ」に審判員として参加してきました。
本コンペは、愛知県・岐阜県・三重県の国民体育大会の予選会を兼ねており、2019年「いきいき茨城ゆめ国体」への代表選手が決定されます。3月30日(土)には、リードクライミングの予選会がすでに実施されており、今回のボルダリング競技で代表選手が決定するわけですから、参加される選手の熱い意気込みを感じました。
私が保有している「C級審判員」は地方の山岳協会が主催する公式大会で審判がつとめられますが、地方といえども、重要な国体代表選手を選考する大会ですので、当然ながらミスジャッジはNGですし、
IFSC2018年ルールブックに基づいた、公正公平のジャッジが絶対条件となります。
なお、IFSC(国際スポーツクライミング連盟)2018年ルールは下記のリンクから最新版を入手可能です。
全文英語ですので、日本山岳・スポーツクライミング協会から日本語版・解説版も公開されています。
公式大会に出場される選手はもちろんのこと、クライミングジムが主催の民間大会・コンペに出場される方は、ご一度されることをおすすめします。もちろん、選手だけでなく監督・コーチ・保護者の方も必要な知識です。
なお、2018年度の主な変更点は下記のとおりです。
・複数のホールドは組み合わせた(ホールド同士が重なっている)場合、1個のホールドとしてみます。
→しかしながら、2019年度からは、別のホールドに変更されています。
→こちらは、スタート・ゾーン・トップホールドの認識が変わりますので、注意が必要ですので、
不明な場合は、ジャッジに確認しましょう。
・スターティングボジションからムーヴを行う前に指定されてホールドを保持しなければならない。
→こちらも課題によっては保持(Contorol)ではなく、触れるだけでもOKとなっています。
→今回の課題でも、ランニングスタートしている方もいらっしゃいました。
・順位システムの変更
→完登数の降順、ゾーン数の降順、完登アテンプト数の昇順、ゾーンアテンプト数の昇順
→今までは、ゾーン数の降順よりも完登アテンプト数の昇順が優先されていましたが、
オリンピックの影響かもしれませんが、観客にわかりやすく配慮したかもしれません。
ボルダリング競技は、5課題ベルトコンベア方式で開催されました。こちらは、ワールドカップの予選方式と同様ですね。1課題:4分のオブザベーション込み、ラストトライは認められませんが、時間内であれば、何回もアテンプトを繰り返すことが可能です。4分以内の1課題を終え、4分の休憩を挟み、また次の課題に移ります。今回は、決勝戦はありませんでしたので、この5課題×4分=20分の競技時間となります。
とはいえ、どの課題も強度が高いので、いかに素早くオブザベーションを行い、少ないアテンプト数で、完登するかが大きく順位に影響します。なかには、あえて選手自身に苦手な課題であれば、アテンプトを抑え、体力を温存し、次の課題に備えるのも、作戦のひとつでしょうし、ゾーンポイントを獲得すべく、時間内にアテンプトを続けるのも、選手の個性が感じ取れますので、観戦する方も、ルールを知っておくと、より深く競技を楽しめると思います。
さて、本コンペの結果及び、国体代表選手の選出については、各都道府県の山岳連盟から公式発表があります。公式発表がありしだい、ボルダリングハウスノットは国体代表選手の利用料は無料としていますので、トレーニングの場として、ぜひ、ご活用ください。*初回利用は除きます。
選手のみなさん、7月の東海ブロック大会、9月の茨城ゆめ国体へ向け、がんばってください!
ボルダリングハウスノットは、スポーツクライミングを応援しています。